獣人少女は拾った生き物の世話をするために苦手な野菜料理を学ぶようです~其の7
グラスの中身を飲み干してから倒れ込むように眠ってしまったニンゲンさんの素直さが微笑ましくて顔が緩む。
赤いお茶がついたまま眠りこける彼の口元をハンケチでざっとぬぐい、体が冷えぬよう毛布で彼をくるみ直し、夜中に何かあったらすぐに僕を呼べるよう、サイドテーブルにベルを置いておいたから、何かあったらこれで呼んでくれるだろう。
眠りこけた彼の呼吸が安定している事をもう一度確認してから僕も眠りにつく支度をする。
色々ありすぎて疲れた。今日は…ゆっくり眠ろう。